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精度に疑問もあるが、毎日見ると面白い
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与党が政策面でも衆院の10月解散に向けた「布石」を打ち始めた。自民党総裁選告示を翌日に控えた9日、インド洋での給油活動を延長する法案や消費者庁設置法案に関する会合を相次いで開催。与党の対処方針を固めたうえで12日に総合経済対策を加えた政策協議を野党に申し入れる。臨時国会の争点を前倒しで議論し、衆院選への弾みにする狙いだ。
給油延長に関する与党プロジェクトチームは給油活動を1年間単純延長する法案の骨子をまとめた。続く与党政策責任者会議では同法案と消費者庁設置法案への対応について、19日の閣議決定に先立ち16日に党内手続きを終える方針を決めた。(07:01)
福田康夫首相の後継を選ぶ自民党総裁選は10日告示され、石原伸晃元政調会長(51)、小池百合子元防衛相(56)、麻生太郎幹事長(67)、石破茂前防衛相(51)、与謝野馨経済財政担当相(70)の5氏が立候補を届け出た。景気対策や財政再建、構造改革路線の継続の是非などが争点。10月の衆院解散を視野に入れた12日間の政策論争が幕を開ける。
22日の党大会に代わる両院議員総会で投開票し、新総裁を決定。その後、福田内閣は総辞職し、24日召集予定の次期臨時国会で新総裁を後継首相として選出する見込みだ。 (11:50)
民主党の小沢代表は9日、東京都内の衆院選公認内定者の事務所を回った。代表3選を決めた前日の記者会見で表明した全国遊説の第一弾。事前連絡なしで訪問する「抜き打ち視察」で各陣営を引き締める作戦だ。この日、小沢氏は鳩山由紀夫幹事長にも「抜き打ち視察」を指示した。
「何やってんだ。新顔なんだから、まず顔を分かってもらわないと。事務所なんかにいないで街を歩いて、知ってもらうようにしろ」
東京9区の公認内定者、木内孝胤氏の事務所(練馬区)を訪ねた小沢氏は、着くなり厳しく指示を出した。木内氏本人は不在だったが、6人のスタッフが残って打ち合わせ中だったためだ。出されたお茶にも手を付けず、約10分の滞在中、細かく活動内容に注文をつけたという。スタッフの1人は「不意打ちをくらって驚きました」。
東京14区の木村剛司氏の事務所(墨田区)には木村氏の夫人とスタッフ1人がいた。小沢氏は5分程度いて「頑張ってください」と激励したという。
党本部では党都連会長の円より子参院議員とも会談。各選挙区の情勢調査の結果を踏まえ「東京は厳しいぞ。ボーッとしているやつがかなりいる。死にものぐるいでやっているやつは数人いるが、もっとやらないとダメだ」とハッパをかけた。小沢氏は11日には札幌市を訪問するなど、地方行脚を加速させる。
自民党総裁選が10日告示され、05年の総選挙で初当選した「小泉チルドレン」約80人にとっても忙しい日となった。3年前は郵政旋風に舞い上がり大量当選を果たしたが、いまや2代続けての首相の政権投げ出しで逆風が吹く気配も。頼みの小泉元首相はだんまりを決め込んだまま。次の総選挙で生き残るにはだれにかけるか――。チルドレンの動向からはそんな思惑も透けて見える。
山崎派の広津素子氏(比例九州)は10時半、党本部での麻生太郎幹事長の出陣式に出席。もみくちゃになりながら、会場の前方にたどり着き、麻生氏の話に聴き入った。直後に数メートル離れた部屋で行われた小池百合子元防衛相の出陣式にも顔を出し、昼からは石原伸晃元政調会長の出陣式もはしごした。
前回立候補した佐賀3区の公認候補は保利耕輔政調会長に決まり、自身の処遇は宙に。「離党も辞さない」覚悟だが、支持基盤は弱い。総裁選では06年は安倍晋三氏、07年は福田康夫氏に投票したが、今回は決めかねている。「九州という意味では麻生さんですが、小池さんも応援したい。石原さんも(心の中では)色濃くなった。様々な方の政策を聞いてみたい」
元郵政官僚の遠藤宣彦氏(比例九州)は前回総選挙で公示8日前に「落下傘」として福岡1区から立候補。ひたすら「郵政民営化」を訴え、比例で復活した。
無派閥で迎えた過去2回の総裁選は麻生氏を支持。「福岡出身の麻生氏を首相に」との支援者の声を背に昨年12月、麻生派入りした。
総選挙では、負け知らずの民主党県連代表松本龍氏と争う。「選挙の顔にも明るい麻生氏がふさわしい」と今回も麻生氏を支援する。
少子化・男女共同参画担当相を務めた猪口邦子氏(比例東京)は、小池氏を支援する。東京5区に転出する佐藤ゆかり氏(比例東海)と3人で政策ユニットをつくるなど、活動をともにしてきたからだ。前回総選挙では名簿1位に抜擢(ばってき)されたが、次に自分が出馬する選挙区は未定。「前半戦(総裁選)をしっかり戦うことが、後半戦(総選挙)につながる」と信じる。
「石破茂(前防衛相)をお願いします」。10日午前、大塚高司氏(大阪8区)は大阪府豊中市内の後援会員宅を一軒一軒訪ね、頭を下げた。
所属する津島派の先輩議員から「(同派の)石破さんの推薦人に」と頼まれ、引き受けた。「正直に言うと、総選挙には国民的人気のある麻生さんの方がいい。でも、同じ派閥の石破さんには一宿一飯の義理がある」
毎日新聞の5~7日の世論調査(面接)は首相に必要な資質、望ましい政権の形なども質問した。自民党総裁選が10日告示され、衆院選までの「政治決戦」がスタートする中、直面する課題を片づける首相を求める傾向の強まりがうかがえたほか、自民、民主両党の「大連立」志向が根強いことを示した。【中田卓二】
◇政策実行力36%
あらかじめ10項目を用意して「首相に必要な資質は何か」を聞いたところ、(1)政策実行力36%(2)決断力33%(3)先見性9%(4)人柄4%--などの順だった。
昨年9月、一昨年9月の面接調査に比べ、政策実行力は6ポイント増。決断力は21%→28%→33%と推移しており、原油・食糧価格の高騰などで生活不安が高まる中、首相の政治力によるこれらの問題の解決を期待する人が増えたとみられる。
支持政党別に見ても政策実行力と決断力が上位を占めた。ただ、自民支持層が決断力37%、政策実行力34%だったのに対し、民主支持層、公明支持層では政策実行力が40%を超えて最多だった。
政策実行力を重視する層が「首相にふさわしい」として挙げたのは(1)自民党の麻生太郎幹事長24%(2)民主党の小沢一郎代表8%(3)小泉純一郎元首相7%--の順で、決断力を重視する層も(1)麻生氏27%(2)小泉氏9%(3)小沢氏6%--だった。
一方、1年間の福田政権を「評価する」は21%、「評価しない」は73%。昨年9月調査(安倍晋三前首相の退陣表明前)の安倍政権1年に対する評価(評価する22%、評価しない74%)とほぼ同水準となった。
「望ましいと考える政権の形」も6項目を用意して質問。(1)「自民、民主が協力する大連立」37%(2)「民主党を中心とした連立」17%(3)「今の自民、公明の連立」14%--などの順になった。
昨年12月と今年1月の電話による調査では「大連立」と「民主中心」がほぼ拮抗(きっこう)。調査方法が違うので単純比較はできないが、1~6月の通常国会で「ねじれ」の現実を見て、政治の安定を求める大連立志向が強まったとも読み取れる。
自民支持層も「大連立」が最多の45%で、「自公連立」24%と「自民単独」23%を大きく上回った。民主支持層は(1)「民主中心の連立」52%(2)「大連立」24%(3)「民主単独」17%--の順で、公明支持層の72%は「自公連立」を選択した。
一方、麻生氏が首相にふさわしいとした層は「大連立」が40%で最多。これに対し、小沢氏を挙げた層は「民主中心の連立」が過半数の53%だった。
「ねじれ」を単純に考えると、次期衆院選で与党が勝利しても残るが、民主党勝利では解消される。政党支持別などでの回答の違いはこうした政治状況を反映したとみられる。
8日に民主党代表の無投票3選が決まった小沢氏への評価は、「評価しない」が72%にのぼり、「評価する」の22%を大きく上回った。福田政権1年に対する評価とほぼ同じ数字で、次期衆院選後に民主党政権が誕生し、小沢氏が首相に就任した場合、福田康夫首相と同様に低支持率に悩むことを予想させる数字となった。
注目されるのは、民主支持層でも「評価しない」が39%にのぼった点。さすがに「評価する」の方が57%で高かったものの、党への支持と代表への評価が必ずしも一致していないことを示した。
民主党以外の政党を支持する層でも公明支持層の87%など、軒並みに7~8割が「評価しない」と回答。無党派層も「評価する」13%、「評価しない」82%だった。
また、女性の「評価する」は17%にとどまり、女性が小沢氏に厳しい見方をしていることがうかがえた。
「誰が首相にふさわしいと思うか」との質問は、自由に名前を挙げる方法にしたため、国会議員以外も多数にのぼった。
トップは東京都の石原慎太郎知事で、23人が名前を挙げた。続いて宮崎県の東国原英夫知事の8人、タレントで映画監督の北野武(ビートたけし)さんの5人が続いた。
大阪府の橋下徹知事が3人から支持を受けたほか、フジテレビ系で今年5~7月に放映された政治ドラマ「CHANGE」で首相を演じたタレントの木村拓哉さんに2票、木村さんの役名の「朝倉啓太」に1票が集まった。【田中成之】
小沢氏は「昨年の参院選のマニフェストと大筋で変えない」としているが、前原誠司副代表らから「行革だけで賄えるのか。政策の時間軸もあいまい」といった声が出ている。代表選が無投票に終わり、政策論争の機会がなくなったことも踏まえ、党内融和に配慮した発言とみられる。【渡辺創】
◇
「それどころじゃない! 行脚、行脚! 選挙、選挙!」
8日夕、記者会見を終えた小沢氏は、党本部内で翌日の党厚生労働部門会議の出欠を党幹部に尋ねられた際、高揚した口調でこう言い放ち、そそくさと党本部を後にした。「衆院選用の写真撮影」(幹部)へ向かったのだ。会議には代わりに鳩山由紀夫幹事長が出席することになった。
小沢氏は記者会見でも、「衆院解散・総選挙は目前に迫っている。民主党は本日から総選挙での勝利、新しい政権づくりに向けて、一丸となり、全力で突き進む方針だ」と強調した。
小沢氏にとって、自民党総裁選は、国家の行く末を決める上であくまで準決勝であり、決勝戦である自民党総裁選での勝者との衆院選に勝利することが最大の目標だ。
「小沢代表は衆院選を経て、民主党の初代首相になる」
鳩山氏も8日、小沢氏3選が決まった直後、記者団にこう語った。
だが、福田康夫首相の唐突な退陣表明で、自民党はイメージが損なわれたとはいえ、ただちに派手な総裁選を展開し、メディアを“占拠”し続けている。
民主党の簗瀬進参院国対委員長は8日、民放ラジオ番組で、「小泉純一郎さん(元首相)のようなスーパースター不在の、あまり盛り上がらない茶番劇のにぎやかしのようだ」と揶揄(やゆ)した。
それでも民主党議員の多くは、自民党の総裁選効果がどう出るかはかりかねている。党内には「民主党に一回やらせてみようじゃないか、という国民の声は強い」(菅直人代表代行)という強気の声がある一方、「自民党の戦術にやられた。今さら無理だが複数候補で代表選をすればよかった」(若手)との声が交錯する。
参院選圧勝の立役者として、幹部を含む多数派から無投票3選を支持された小沢氏だが、自民党総裁選をどうはね返すか、必ずしも秘策があるわけではない。
小沢氏は会見後、直嶋正行政調会長を呼び、自らの政権構想の骨格も参考にしながら、衆院選のマニフェスト(政権公約)を早急にまとめるよう指示した。
政権構想の骨格は、参院選マニフェストを踏まえ、「『国民の生活が第一』を大原則として日本型セーフティーネットをつくる」(小沢氏)ものだ。
公的年金制度の一元化▽▽1人月額2万6000円の子ども手当▽農漁業者への戸別所得補償制度▽高速道路無料化と揮発油税の暫定税率の廃止-。いずれも有権者らが歓迎しそうな政策が並ぶ。
これに対し、町村信孝官房長官は8日の会見で「財源の裏打ちなきバラマキ政策だという批判を私どもも相当いっているし、マスコミからも出ている」と指摘した。自民党は衆院選でこの点をたたこうと手ぐすねひいて待っている。
バラマキ批判への小沢氏の反論はこうだ。
「自民党政権はトップが代わっても政治行政の実態を官僚機構に握られ、腐敗、無駄遣いにつながっている。現時点で特別会計を含め予算に10兆円前後の不要額があると聞く」、「財源がない、というのは役所ベースの予算に手をつけず、新たに(施策を上乗せ)した場合の議論だ。役所のマインドコントロール下にある」と語った。
これでも十分でないと思ったのか、小沢氏は「一般道路予算5兆6000億円はもはや必要ない」と、具体的に踏み込んでみせた。
ただ、小沢氏や民主党の説明を有権者が受け入れるかどうかは不透明で、「すべては衆院選での論戦にかかっている」(同党中堅)とみられている。
また、与野党に広く存在する「反小沢感情」も不確定要素だ。「剛腕」と評される半面、しばしば、「強権的」「わがまま」と呼ばれる小沢氏から離反した元側近が、自民党に復党したケースは少なくない。民主党内には、昨秋の大連立構想の際に小沢氏が見せたような政治手法への反発もくすぶっており、党運営への支持は必ずしも盤石というわけではなさそうだ。