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小沢一郎代表の無投票3選が固まったところに自民党総裁選をぶつけられた民主党。福田康夫首相の退陣表明後初の週末となった6日、党の「2枚看板」、菅直人代表代行と鳩山由紀夫幹事長は「埋没回避」対策に東奔西走した。
2人が遊説先に選んだ北海道と滋賀県は、惨敗した05年郵政選挙の中では健闘ぶりが目立った土地。「解散風」を受けて、支持基盤が強固な地域の地固めを優先させた形だ。
「首相にこんないいかげんなやめ方をさせた女房役は、頭を丸めて国民におわびすべきだ」
菅氏は、町村信孝官房長官の地元、北海道北広島市での街頭演説で、約200人の聴衆を前に町村氏を強烈に批判した。
札幌市の集会あいさつでは、5人の出馬が固まった自民党総裁選の乱立状況を「量より質。(首相選びではなく)『仮議長選任』という位置付けで見ておけばいい」といなした。
一方の鳩山氏も、自民党総裁選絡みの発言を連発した。小沢氏を支える奥村展三役員室長の地元、滋賀県湖南市の漬物工場を視察し、ナスの漬物をほおばりながら「たくさん漬ければいいというもんじゃない。一人でもこれくらい、いい味が出せる」。
視察後の講演でも、「雨後のタケノコとは言わないが、収拾がつかない状況だ」と皮肉った。
もっとも、自民党総裁選への「口撃」は、党代表選が無投票に終わり、「政策論争」で対抗できないという危機感の裏返しだ。
「総裁選はにぎやかにやっているが、こちらも焦って誰かを出さなければいけないということはない」
鳩山氏はこう言うしかないのだろう。
鳩山氏の街頭演説を聞いていた無職男性(75)はつぶやいた。「無投票は党の結束のためかもしれないが、自由にやってもよかった」