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著者の伊藤順子さんは高校生のとき、在日韓国人との恋愛で韓国を知り、ソウルに留学して長期滞在するが、「日常的な言語」として通用する韓国人のナショナリズムとぶつかるたびにいつも大変だったという。
「ソウルにいる西洋人には韓国より日本の味方の方が多い。日本が好きだからではない。韓国人の自国民族礼賛主義に嫌悪感と人種主義の臭いまで感じた余り、韓国人が嫌悪する日本に同情しているのだ」
彼女は一緒に勉強していた米国人留学生が、反米ナショナリズムに勝てず韓国を去りながら「ソウルはハーレムより怖い所だ」と吐露したという逸話を伝える。また祖国と民族の優秀性を自慢する韓国人が、母国を嫌って移民し、孤児を世界に大量輸出する事実をどう説明すればいいのかと批判している。
「韓国は外国人が住むにはとても不利。外国国籍を保有したまま居住する権利(永住権)がなく、チャイナ・タウンがつくられなかった唯一の国だ。韓国人は米国のグリーンカードや日本の指紋押捺などは詳しいくせに自分の国の外国人の権利は無視する」
本は外国人労働者に対する暴力と差別の実情を伝え、「韓国人はいまや他民族を抑圧する民族になった」と指摘する。旅行中であったネパールのホテル従業員が、「韓国では反抗すれば手足を切られる。コリアは南も北もおそろしい場所」と怖がる話も紹介されている。
「外国人がどれだけ住みにくい国かを本に書きながら、私はそれでも11年も韓国に住んでいる。とはいえ、本当に韓国を好きかと訪ねると、私はただ照れるほかない」
彼女は「実際、韓国人は好奇心が旺盛で楽天的、相手が負担に思うほど人はよい」と付け加えた。本全体に韓国に対する愛情が込められている点が、一時流行していた日本の右翼が書いた「嫌韓書」とは違う。
東京=朴正薫(パク・ジョンフン)特派員
http://www.chosunonline.com/article/20011017000037